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さらば月見草

野村克也
楽天と戦っていた日本ハムのナインも一緒になっての感動的な胴上げ。
これを見ながら、僕は野村克也さんが本当に野球の世界を去るのだな、と思い寂しい気持ちでいっぱいになりました。
御歳74歳、大病もせず今までユニホームを着続けたノムさんは、きっと「長生きも芸のうち」と微笑んでいるのかもしれません。
選手・監督合わせて46年。
月見草と呼ばれた男の野球界への貢献度は計り知れません。
ノムさんと言えば”ボヤキ”と言うぐらい、愚痴の多かった人ですが、今思えば顔を合わせて褒め言葉の言えないシャイな性格の裏返しだったのでしょう。
そして“野村再生工場”と呼ばれるほど、彼は峠を越えた幾多の選手を蘇生させる術に長けていました。
楽天では山崎武司内野手が、見事なぐらいの復活を遂げています。
ID野球、データ野球と呼ばれた野村克也さんですが、それは機械的な冷たいモノではなく、血の通った人間らしいぬくもりを伝える野球だったのではないでしょうか。
そんな人情家のノムさん、監督退任を通告された直後は野球を失う喪失感から「契約満了というけど人情はないのか。2位でクビとは薄情すぎる」と訴え、取り乱した感は否めませんでした。
流石にこの解雇騒動には僕も憤りを感じましたねぇ。
親会社の楽天は契約社会のビジネスシーンの先端を走る企業です。
球団側は高齢を理由に挙げています。
2日続けて同じ内容のミーティングをした、あるいは、審判員に告げる選手交代を間違えたといった指摘もあった等々・・・・・。
僕には揚げ足取りのように思えなくもありません。
やはり最大の原因は1億5千万円ともいわれる高額な年俸と、どこか煙たいキャラクター性なのでしょう。
もっともノムさん自身は時間の経過と共に落ち着いてきたようで、球団から要請されている名誉監督の就任について「断る理由はない」と話し、前向きな姿勢を示しているようでした。
ですが、こんな言葉も残しています。
「わがままを言わせてもらえば、もう1年やらせてほしかった。石の上にも3年、風雪5年。中途半端で辞めていくのは心残りだ」
就任4年目、優勝がないままの退任には、やはり未練が残るのでしょう。
しかし、かつてはパ・リーグの御荷物球団だった楽天を、クライマックスシリーズ出場にまで育て上げたのは野村克也さんその人に他なりません。
「人間がどうしても勝てないものがある。それは時代」と言葉を残し、去っていく野村克也さん。
例え時代に押し流されようとも、月見草の輝きが陰る訳ではないはずです。
さらば月見草
野村克也さん、お疲れ様でした。
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