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KAGEROU

kagerou
水嶋ヒロさんの小説「KAGEROU」を買いました。
言うまでもなく、この作品は話題になっていますネ。
もっとも作品そのものよりも、第5回ポプラ社小説大賞を受賞した経緯が出来レース臭い、とか、八百長だろう?とか、そんな場外乱闘的なNEWSが鼻に付く訳です。
まぁ、疑われても仕方ないような話ですよねぇ。
ポプラ社小説大賞は、大人の読者に向けた本の展開を目指して創設されました。
2005年に第1回が開催。
大賞賞金は2000万円、優秀賞は賞金500万円。
選考は営業社員を含むポプラ社の社員が行い、ポプラ社以外には選考委員は居ません。
ですが第1回を除いて過去3回、大賞には該当者が居なかった訳です。
作家先生の皆さんには申し訳ないのですが、優秀賞や奨励賞を受賞された作品も大ヒットしたモノは多いとは言えません。
小野寺史宜先生の「ROCKER」を読みましたが、作品そのもののクオリティは高く、決して悪い物語ではないのですが、ヒットに至らないのは、世間の読書離れの影響もあるのでしょう。
ポプラ社小説大賞は今年2010年で終了し、来年2011年からは後継としてポプラ社小説新人賞が新たに開催されます。
大賞賞金200万円と規模が小さくなるみたいですネ。
で・・・・・、その終了間際に大賞を受賞したのが水嶋ヒロさんの「KAGEROU」な訳で、しかも水嶋ヒロさんは大賞賞金2000万円の受理を辞退しているのです。
早い話、ポプラ社は濡れ手に粟。
これだけ話が出来すぎていると八百長と言われても仕方ないでしょう。
実はぼぼ♂ぶたじる♪、こ~ゆ~流行にノッかって小説を購入するのは主義に反する訳で、これまで水嶋ヒロさんの「KAGEROU」を敬遠していました。
でも、ここまで焦臭い話が続くと天の邪鬼な気持ちになるモノです。
じゃあ、実際に読んで大賞の価値があるか?自分で判断してやろうじゃないか。
実は、正月休みの暇潰しのつもりだったのですが、あっと言う間に読めました。
非常に読みやすい文章です。
1ページ中の文字数が少なく、水嶋ヒロさんは言葉を惜しんで書いているのがわかります。
評論家の皆さんは水嶋ヒロさんの文章を「荒削り」と評していますが、頭のお堅いお人は長ったらしい、読みにくい文章がお好みなのかもしれません。
本来、言葉は惜しんで使うモノです。
短い文章で、いかに多くを表現するか?と言う事に、小説家は苦心するのです。
ストーリーも「命」と言う重たいテーマにも関わらず、軽いジョークが盛り込まれているし、押さえるトコロはキッチリ押さえている良いお話です。
結論から言えば「KAGEROU」は実際に大賞の価値が作品だと思います。
まぁ・・・、僕が納得したって、世間が変わる訳ではないのでしょうが、いつの世の中も悪い噂を払拭するのは本人の実力しかありません。
水嶋ヒロさんには次回作で、是非とも「KAGEROU」を超える作品を提供してほしいですネ。
ついでに言うと、賞金2000万円辞退って言うのはやめてほしいよ。
だってサ、仮に僕が賞を取ったとしたら(可能性はゼロに近いけれど・・・)賞金、受け取りにくいじゃないか
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