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仮面ライダーウィザード総評

20140713
もう放送が終了してしまって随分と時間が経ってしまったので、今更、総評っていうのもおかしいのですが・・・・。
現在(2014年7月)放送中の仮面ライダー鎧武も含めて、昨今の仮面ライダー・シリーズは本当に高いグレードを保っています。
これだけ仮面ライダーばかりやっていると、ともすればマンネリ化してしまいそうなモノですが、そこは脚本の、きだ つよし さん、香村 純子さん、石橋 大助さん、會川 昇さんが苦労なされたようで、平成仮面ライダーシリーズ第14弾では、シリーズとしては初めて「魔法使い」をテーマとしました。
これは前作の「仮面ライダーフォーゼ」がメカニカルな設定で内容もSF的な要素が強かったため、趣向を変えてファンタジー路線の極みのライダーを作る、という方針がとられたためだったそうです。
また「フォーゼ」の如月 弦太郎がひたすら明るい主人公だったのに対して、「ウィザード」の操真 晴人は、戦いや厳しい逆境の狭間に晒され苦悩する場面も多く、敵役では、終盤のストーリーの主軸となったソラは、異形の存在となってしまった事の苦しみや、人間としての心の在り方や力の使い方が語られるなど、平成ライダーシリーズの最初の頃に見られた要素も組み込まれています。
「希望」が仮面ライダーウィザードの、物語のキーワードになっています。
「希」な「望み」とは、なんとも皮肉な言葉ですが、人は「希望」を道標に命を紡いでいきます。
希望を失った時、人は絶望し、そしてファントムを生み出してしまう、と言う仮面ライダーウィザードの設定の骨子は、とても良かったです。
そして「絶望するな、俺が最後の希望だ」と語りかける仮面ライダーウィザードは、少なからず観る者に勇気を与えるモノでした。
絶望しなかったから魔法使いになれた、と言うウィザードの姿は、子供達にあきらめない心を育てたのではないでしょうか。
制作スタッフのみなさん、素敵な物語をありがとうございます。
感謝を込めて総評を送ります。

操真 晴人 / 仮面ライダーウィザード役=白石 隼也さん
典型的な「しょう油顔」のイケメン俳優さんで、初登場の時には「また良い役者さんが出てきたなぁ」と思いましたネ。
「仮面ライダーウィザード」の後には「彼岸島」にも出演されて、俳優としてのキャリアを重ねているようです。
操真 晴人は難しい役だったのではないでしょうか。
最初の頃はブラックジョークを語ってみたり、ドーナッツ大好きのなにやら「ノリの軽いお兄さん」でしたが、物語が進むにつれ、両親を失った悲しい過去を秘めていたり、サッカー選手だった経歴が明らかにされたりと、なかなか重厚な人間性をもった青年で、観ている方も「晴人って・・・・、ああ、こんな過去があったのか」と、感慨深く思っていました。
難しい主人公を、白石 隼也さんは立派に演じきったと思います。
なんとも清涼感のある笑顔の持ち主で、この笑顔の出番が少なかった「彼岸島」は白石 隼也さんの魅力を充分に発揮できなかったのではないでしょうか。
「彼岸島」自体は良いお話なのですが、これだけ爽やかな笑顔の持ち主は、やっぱりホラーには向かないように思います。
白石 隼也さんは「仮面ライダーウィザード」と同じ時期に日本TVのバラエティ番組「ヒルナンデス!」の金曜レギュラーを勤めており、こちらでは「仮面ライダーウィザード」同様、さわやかな笑顔がたっぷり拝見できました。
ひょっとしたらバラエティ番組に向いているのかもしれませんネ。

コヨミ 役=奥仲 麻琴さん
「仮面ライダーウィザード」の放映時期、AKB48の島崎 遥香さんをはじめ「困った顔の可愛い美少女」がちょっとしたブームなった事があります。
奥仲 麻琴さんも、そんな困った顔の可愛らしい女の子で、薄幸の美少女コヨミの役がピッタリでした。
奥仲 麻琴さん御本人によれば、自分とコヨミとの共通点は「激しく人見知りなトコロ」だそうです。
まぁ~、初登場の時には「なんて無愛想な女の子だろう」なんて思いましたねぇ。
近付きにくいオーラ満載。
そんなコヨミは、悲しい現実を背負って生きている悲しい美少女でありました。
いや「強制的に生かされている」と言うのが正しいでしょう。
コヨミは不治の病で一度死んでおり、体内に生死を逆転させる魔宝石「賢者の石」が内包されて、その力でかろうじて「動いて」いるのです。
現実にはあり得ない悲しい宿命の美少女。
そんなコヨミを、暗くなり過ぎずに演じられたのは奥仲 麻琴さんの可愛らしさがあってからだと思います。

仁藤 攻介 / 仮面ライダービースト=永瀬 匡さん
いやぁ~大好きでしたねぇ、仁藤 攻介!
マヨネーズが大好きで、「皆まで言うな」が決め台詞。
さらには大食漢で風来坊、決まった場所に定住せず、公園や寺などに勝手にテントを張って寝泊まりし、勝手にバーベキューを始めてしまう言う豪快な男であります。
ニヒルでクールな操真 晴人と、熱血破天荒な仁藤 攻介のコンビは実によかった。
個人的な「セカンドライダー・ランキング」をあげると、仮面ライダーOOOの伊達 明(岩永 洋昭さん)と、仁藤 攻介は1~2位を競う存在です。
永瀬 匡さん、仮面ライダーウィザードの後にはNHK大河ドラマ「八重の桜」で青木 栄二郎を演じたり、バラエティ番組に出演したり、と活躍中であります。
また、スーパーヒーロータイムでお会いしたいですネ。

大門 凛子 役=高山 侑子さん
マニッシュなスーツ姿がお似合いでしたねぇ。
いかにも女刑事と言う立ち振る舞いが素敵だった高山 侑子さんですが、実はお父様は航空自衛隊新潟救難隊の救難員(メディック)で、2005年4月の訓練中の墜落事故で殉職され、そのお父様の追悼式でスカウトされて芸能界に入ったそうです。
また、彼女の初主演映画が航空自衛隊を扱った作品であったり、なにやら運命的なものを感じずにはいられません。
刑事や、女性自衛官と言った、現実的な「戦う女」と言う役柄が似合いそうな高山 侑子さん、また刑事ドラマなんかでお会いしたいですネ。
少し苦言を言えば高山 侑子さん、銃の扱い方がイマイチでした。
女の子に銃の扱い方を問うのも無理があるとは思いますが、これがピッタリすると大門 凛子と言う登場人物はパーフェクトだったと思います。

奈良 瞬平 役=戸塚 純貴 さん
おっちょこちょいで無駄に騒がしく、転んで物を壊したり、失敗も多い、けれど明るくて元気なムードメーカー。
奈良 瞬平は仮面ライダーウィザードではお笑い担当的なポジションで、戸塚 純貴 さんのカッコ良さがあまり表現されていなかったようです。
戸塚 純貴さん「風切羽~かざきりば~」と言う、かなりシリアスなテーマの映画に出演されておられましたが、こちらの方は奈良 瞬平とはかなり違った演技が観られ、戸塚 純貴 さんらしい役柄だったと思います。
「華がある」とは言い難いのですが、しっかりした演技のできる俳優さんではないでしょうか。
またスーパーヒーロータイムでお会いしたいですネ。

稲森 美紗&真由/メデューサ&仮面ライダーアンバーメイジ役=中山 絵梨奈さん
「仮面ライダーウィザード」の殊勲賞は、間違いなく彼女でしょう。
ミステリアスでセクシーなファントム・ミサと、まったく真逆のヒロイン・稲森 真由の二役を同時に演じきった演技力は、やはり特筆されるべきです。
ダークなミサと、清純な真由、その両方が、とても魅力的でありました。
白と黒と言うべきでしょうか。
あるいはパールホワイトとローズレッド。
2つの異なる色彩を同時に発色させ、その両方を鮮やかに見せるのは難しい事だと思うのです。
あくまで想像に過ぎませんが、中山 絵梨奈さん、演技中のモチベーションの切り替えが大変だったのではないでしょうか。
いずれにしても、彼女はセクシーな悪役も、清純なヒロインも、両方を充分にこなせる女優さんであるのは確かです。
これからの活躍に期待しています。

藤田 雄吾/フェニックス=篤 海 さん
ストーリー前半の代表的な悪役。
なにせ「死なないフェニックス」であります。
何度倒しても蘇ってきて、何度も何度もウィザードを苦しめる、仮面ライダー版ターミネーターみたいな奴です。
人格が破綻しており、優しい大門 凛子の性格を逆手にとってウィザードを苦しめる憎々しさ。
最後は燃えさかる太陽に叩き込まれ、永遠に燃やされると言う末路を迎えます。
なんとも魅力的な悪役を篤 海 さん、熱演しておられましたねぇ。
ピカレスク・ロマンっぽく、フェニックスの立場から仮面ライダーウィザードを覗いてみたくもなりましたネ。
欲を言えば、後半にも何かしらの形で登場してほしかった。
好きな悪役の一人です。

滝川 空/グレムリン=前山 剛久 さん
フェニックスに代わって後半に登場した悪役グレムリンは、なにやら子供がイタズラするような素振りでトンデモナイ悪行をしでかす厄介な奴でした。
ヘラヘラと薄っぺらい笑顔を浮かべながらやることは残忍。
掴み所のない雰囲気にはメデューサさえ手を焼く始末です。
前山 剛久 さん、ピエロをイメージしてグレムリンを演じていたのではないでしょうか。
彼の不気味な笑顔は、決して観ている者の笑いを誘いませんでしたねぇ。
フェニックスとは、また違った魅力を持った悪役のスタイルには関心させられました。
願わくば、今度は悪役でない前山 剛久 さんにお会いしたいなぁ、なんて思います。

輪島 繁=小倉 久寛 さん
またベテラン・コメディアンを配役したものだなぁ、と関心したのが小倉 久寛 さんでしたねぇ。
持ち前のお笑いセンスで「仮面ライダーウィザード」にユーモアを吹き込んでくれました。
コヨミが悲壮な雰囲気だったし、晴人も苦悩する場面が多かったから、小倉 久寛 さん演じる「おっちゃん」の存在がなければ、この物語は子供向けとは思えないほど重々しいモノになっていたと思います。
また、ユーモアばかりでなく、ヒーローヒロインを影ながら見守る父親的な役割もこなしていたのが輪島 繁と言う登場人物の素晴らしいトコロでした。
決して目立つ存在ではありませんでしたが、小倉 久寛 さんの燻し銀の演技に拍手を送ります。

木崎 政範/川野 直輝 さん
初登場の際は「出たぁ~!」なんて拍手してしまいましたネ。
そう、ゲキレンジャーのロンであります。
やはり川野 直輝 さんにはスーパーヒーロータイムが似合います。
今回は公安0課と言う、なにやら怪しげな司法職の偉い人役。
川野 直輝 さん「踊る大捜査線」での役柄でもそうですが、わりと司法職と言うのがハマるみたいです。
メガネが似合うのも意外でしたねぇ。
クールな外観に熱いスピリットを秘め、嫌味な態度をとりながらも主人公達を影で支える木崎の姿は、なかなか渋かったですヨ。
欲を言えば、もうちょっと出番がほしかったトコロです。
またスーパヒーロータイムでお会いするのを楽しみにしています。

ドーナッツ店「はんぐり〜」店長/KABA.ちゃん さん
登場当初から「アハハハ!」と笑わせてもらいましたねぇ~!
なんかKABA.ちゃん さん、だんだん化け物化しているような気がするのですが(笑)
日夜、新作ドーナッツ開発に心血を注いでいるのでしょうが、晴人はプレーンシュガーのみ、仁藤 攻介にはドーナッツにマヨネーズをかけられてしまう有様。
ファントムに襲われ、終盤にはお店を破壊されてしまい、かなり悲惨な目に遭っているのですが、悲壮感がまったくなく、ただただ可笑しいだけだったのは、KABA.ちゃん さんのキャラクターが活きているためでしょう。
本職が振付師で、仮面ライダーへの出演などは畑違いだったかもしれません。
慣れない現場でユーモアを提供してくれたKABA.ちゃん さんには御苦労様と言ってあげたいです

ドーナッツ店「はんぐり〜」店員/田谷野 亮 さん
なんだか存在感がイマイチな印象でしたねぇ。
ドーナッツ店「はんぐり〜」でのシーンはKABA.ちゃん さんのキャラが立ってしまい、田谷野 亮 さんの存在が隠れてしまったのは少なからず残念です。
特撮ヲタクとしては、この店員さんの本名なんかの裏設定が知りたいですネ(ちなみ店長の本名は上村 優)
あと、晴人がプレーンシュガー以外のドーナッツを食べて「美味い!」なんてシーンもほしかったように思います。

警視庁鳥井坂署・署長/小宮 孝泰 さん
またエラい人が配役されたなぁ、と思いました。
元コント赤信号の小宮 孝泰 さん、落語、狂言、英語劇、独り舞台プロデュースに精力的に活躍しておられ、ご多忙の中の出演だったと思うのですが、やはり出番がもう少しほしかった。
女刑事・大門 凛子をイジる、ちょっと嫌味な署長さんって役柄がピッタリだったと思うのですが。

笛木 奏/白い魔法使い=池田 成志 さん
愛情深き悪役、と言うべきでしょうか。
死んだ愛娘を蘇らせるために世界すらも滅ぼしてしまう。
悲しいほど愛の深い悪党、笛木 奏 を演じたのは演出家としても活躍中のベテラン池田 成志 さんでした。
こ~ゆ~役って、ただのイケメンでは勤まりませんよね。
このワイズマン、かなり冷酷な悪党なのです。
フェニックスやメデューサをあっさり見限ったり、どう見ても腹黒いグレムリンを幹部として引き入れたり。
そんな冷酷な悪党であるにもかかわらず、僕は笛木 奏を「悪」として観る事ができませんでした。
愛は美しい。
しかし、時にそれは人を狂わせてしまう。
笛木 奏を観ていると、そんな事を思いましたネ。

飯島 譲/ 仮面ライダーブルーメイジ=相馬 眞太 さん
ここ数年、TVでは子役タレントが大活躍ですが、飯島 譲を演じた相馬 眞太 さんもそんな子役タレントです。
「仮面ライダーウィザード」の後はNHKの「軍師官兵衛」に出演されていました。
もっとも2014年現在で16歳と言うのですから、彼の肩書きから「子役」のレッテルが外れるのも近いようです。
なんとも可愛らしい男の子で、まさか変身しちゃうとは思いませんでしたねぇ。
仁藤 攻介と師弟関係っぽい絡みもよかったし、年上の女性にほのかな憧れを持つ純朴な少年の可愛いらしさは、母性本能をクスグるものがあったのではないでしょうか。
できれば物語の早い段階で登場してほしかったですネ。

山本 昌宏/仮面ライダーグリーンメイジ=川口 真五 さん
スーパーヒーロータイムではたびたび驚かされるキャスティングが行われるのですが、この川口 真五 さんもビックリでした。
そう、「仮面ライダー響鬼」のトドロキです。
いやはや大人になったと言うべきか、渋い俳優さんになられましたねぇ。
出産間近い妻を持ち「自分の後ろに家族がいるから、守りたい!」と、良いお父さん振りを発揮する山本 昌宏の役は、今の川口 真五 さんにピッタリでした。
飯島 譲と同様、この山本 昌宏も物語の早い段階で登場してほしかったです。

さてさて・・・・・。
昨今の仮面ライダーは本当にハズレがないです。
観ていて楽しいし、面白い。
あと、びっくりするようなサプライズゲストも嬉しい。
松本 若菜 さんが女詐欺師で登場したり、八木さおり さん が晴人の過去を知る人物として出てきたり、IZAMさんが指揮者になったり、中川 素州 さんやおぐら としひろ さんが素顔で登場・・・・・・、と嬉しいゲストに関してはとても語りきれません。
個人的に好きだったのは山口 果林さんが仁藤 攻介の祖母として登場した回でした。
厳しい祖母に「いやだ~!」とダダをコねる仁藤 攻介も面白かったのですが、祖母の厳しさが愛情である事を感じた彼の姿は、涙を誘うものでした。
「馬鹿か俺は・・・・・、大馬鹿か!」と、自らを叱る仁藤 攻介の姿は、親不孝な息子には胸に詰まされるものがありましたネ。
なにせ日曜の朝は子供ばかりでなくオジサンにとって楽しみな時間であります。
スーパーヒーロータイム制作スタッフの皆さん、いつも素敵な物語をありがとう。
いつまでも、いつまでも、子供達に、そしてオジサンに夢を観させてくださいませ。
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