BoBo袋

「正」しく「座」る、と書いて「正座」で、文字通り正しい座り方にも作法があり、キチンと背筋を伸ばし、襟元を正した姿と言うのは美しいモノです。
まぁ正座と言うのは長い時間は厳しいモノで、足が痺れてきますよネ。
本来、座るのは休憩している訳ですが、正座は単なる休憩とは違っている訳です。
随分前の話ですが、ある知人の茶会に招かれた事があって、たまさか参加した事があります。
実を言うと、ぼぼ♂ぶたじる♪、形式ばった席は大嫌いです。
作法やら、行儀やらで子五月蠅いお茶よりも、安いバーボン飲んでいた方がずっと幸せになれる人です。
そんな訳ですからお茶の作法なんぞ知りません。
茶会の席では、借りてきた猫のように完全に石化しておりました。
「ぼぼ♂さん、そんな固くならないでくださいヨ」と、言ってくださったのは年上の和服姿の美女。
彼女はスタイリストの仕事をしていて、日頃はかなり派手な格好をしていましたが、この日は鮮やかなウグイス色の和服を纏い、メイクもナチュナルな自然なモノでした。
当時20代の僕の目には「日本女性の鏡」のように思えました。
和装の袖から伸びる白い手が、茶具を扱う仕草がなんとも清楚で、それでいて優雅。
正座する彼女の姿を、僕は鼻の下を伸ばして見ていました。
皆さん、正座って人を美しくするモノなのですヨ。
流行の服もいいけどサ、電車の中で、ミニスカートで股ぐら開けて座っていたら、イイオンナが台無しじゃないか？
正座して、自分を見つめ直す、そんな事を考えたぼぼ♂ぶたじる♪でした。