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消えていくテクノロジー

LOSt
ソニーがフロッピーディスクの国内販売を2011年3月で終了すると発表しました。
ソニーは国内のフロッピーディスク市場の約7割のシェアを締める最大手。
1981年に世界で初めて3.5インチのディスクを商品化し、持ち運びやすさから、パソコンやワープロの代表的な記憶媒体として使われたきました。
個人的にはフロッピーディスクには随分とお世話になりましたねぇ。
僕は未だにフロッピーディスクをよく使っています。
ただ、最近はUSBメモリーなど新たなデータ交換の手段があるので、特にフロッピーディスクに拘る必要はなくなりましたが。
日立マクセルや三菱化学メディアなどの大手も2009年春にフロッピーディスク販売から撤退しているし、ソニーもすでに2009年9月末にフロッピーディスクのドライブ生産から撤退しており、海外での販売も今年3月末で終了して、今回の決定で、ソニーはフロッピーディスク事業から完全撤退することなります。
なぁ~んか寂しいねぇ~。
遠からず、フロッピーディスクはこの世から消えるのでしょうねぇ。
新しく優れた技術が出現すると、古いテクノロジーが淘汰されるのは文明発展の原則ですが、消えていく技術を惜しんでしまう僕はノスタルジック趣味なのでしょうか?
21世紀になって、随分と消えていったテクノロジーがあるモノだなぁ、なんてチョット考えてしまいます。
例えば車のエンジンで、乗用車用の直列六気筒のエンジンは、現在では日本で作られていません。
世界的に見ても、現在でも直列六気筒を作っているのはドイツのBMWぐらいです。
BMWが現在でも直列六気筒を作っているのは「ストレートシックスこそ乗用車エンジンの理想型だ」と言う確たる信念を持っているからです。
実際、世界の直列六気筒には名器と呼ばれるエンジンが少なくありません。
ジャガーやメルセデス・ベンツの六気筒エンジンなんて、ホントに良いエンジンでしたネ。
また直列六気筒エンジンは生産コストが安く出来るので、日本では日産やトヨタが好んで作っていました。
こんな直列六気筒エンジンが作られなくなったのは、V6でも直六並にスムーズなエンジンが作る事が可能になったからです。
これは技術の進歩ですネ。
ただねぇ、やっぱり直列六気筒エンジンの方が良いのじゃないかなぁ~なんて僕は思ってしまうのですヨ。
今や直六よりV6と言うのが世界の常識なのですが、それでも僕は直列六気筒エンジンが好きです。
僕が、BMWと言う車が好きなのは、やっぱり直列六気筒エンジンとは無関係ではありませんネ。
直列六気筒エンジン同様に消えていった車のテクノロジーにはリトラクタブル・ヘッドライトがあります。
リトラクタブル・ヘッドライトは、車体内部に電動で格納できる方式のヘッドライトで、固定された通常のヘッドライトとは違い消灯時はボンネット内部に埋没しており、点灯時のみ外部に展開される構造となっています。
車の前部の高さを下げ、車をクサビ型にすることで、空気抵抗の減少して、最高速度を上げるスタイリングは、車のデザイナーなら皆考えた事です。
ところが前頭部に装備するヘッドライトの最低地上高には安全上の理由から法律の規制があり、あまり低い位置には置けません。
ヘッドライトの存在はスタイリングの自由度を制約し、カーデザイナーは古くからヘッドライトの取り扱いに苦慮してきました。
そこで「必要な時だけ法規制を満たす高い位置に露出するヘッドライト」としてリトラクタブル・ヘッドライトは生まれました。
リトラクタブル・ヘッドライトにはメカニカルなカッコ良さがありましたネ。
イタリアのフェラーリ、ランボルギーニは必ずと言って良いほど、このリトラクタブル・ヘッドライトを採用していました。
そんな意味ではスーパーカーのトレードマークみたいなモノで、当時子供だったオジサンには羨望のカーアイテムでした。
リトラクタブル・ヘッドライトは日本でも流行した事があって、ホンダのアコードやクイントインテグラ、トヨタのターセル、マツダ・ファミリアアスティナなど極普通のセダンやハッチバックにまで採用されました。
凄かったのは、子供向けのスポーツ自転車にも手動式のリトラクタブル・ヘッドライトが採用された事があります。
この事を考えても、リトラクタブル・ヘッドライトがいかに人々に愛されていたのか、理解できると思います。
しかし、現在ではリトラクタブル・ヘッドライトを採用する車は皆無です。
理由は・・・・。
①開閉機構が複雑で部品点数が増加し、コスト面と信頼性で不利。
②突出したライトは、対人事故の際、対象に重度の傷害を与える恐れがある。③事故時や、寒冷地での凍結時ではライトが作動しなくなる可能性がある。
④展開時、空気抵抗が増大する。
⑤北アメリカでのライト最低地上高規制の緩和。
⑥プロジェクターライトやマルチリフレクター式のライトの実用化により、配光をレンズカットにより行う必要が無くなり、それまで垂直にするしかなかった前面レンズが単なるライトカバーとなった。このためスラントさせたり曲面とすることが可能となり、空力やライトデザインの制約が大きく減った。
⑦開閉機構を装備することによる重量増は、軽量化が要求されるスポーツカーでは好ましくない。特にフロントオーバーハング部の重量増は車両の回頭性が悪化するため、スポーツ走行には向かない。
①一部の国や地域ではヘッドライトの走行時終日点灯を義務付けているため、走行中にライトを格納していることがなく装備する意味がない。
・・・と言ったトコロです。
スタイリングの美しいリトラクタブル・ヘッドライト復活の声は、決して小さくないそうですが、これだけ多くのデメリットがあると、その道は困難を極めると言わざる得ないでしょうネ。
それにしても、消えていくテクノロジーには、やっぱり惜しいモノは少なくありませんねぇ。
遠からずDVDもブルーレイ・ディスクに取って代わられるらしいし、ひょっとしたら革新的な技術が生まれて、携帯電話やコンピューターが消えてしまう日がやって来るやもしれません。

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