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テクノロジーVSノスタルジー

20120616
雨のなにわの街を、なんの気もなしに歩いていました。
散歩と言う訳ではないのですが、気紛れに街を徘徊したくなるのです。
これは僕の放浪癖の現れなのかもしれません。
そんななにわの街角、なんとも懐かしくなる車を見つけました。
いすゞのピアッツァです。
色はシルバーグレイ
いやぁ~、嬉しかったですねぇ。
まだ、現役なようで、小汚いなにわの街を「よっこらしょ」とでも言いた気に走る姿は、なんとも懐かしかったです。
失礼ながら「どんな人が乗っているのだろう?」とドライバーを確認したくなりましたネ。
ピアッツァは1981年よりいすゞ自動車が発売していたクーペ・スタイルの乗用車です。
現代でこそ、SUVを除く乗用車の生産、販売をやめてしまったいすゞ自動車ですが、天才工業デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロとの関係が深く、このピアッツァもジウジアーロのデザインです。
ピアッツァの原型は1979年3月にジウジアーロがジュネーヴショーに出展したアッソ・デ・フィオーリAsso di fiori。
イタリア語で「クラブのエース」の意味を持つこの車はデザインカーであり、市販化を前提としてデザインされたショーカーだったのですが、いすゞ自動車の凄いトコロは、オリジナルのイメージをほぼ保ったままで量産化した事でした。
出展用のショーカーや、コンセプトモデルのデザインカーを市販化する際、内部機構とのすり合わせや生産性の考慮などの理由により、完成時までにはかなりのスタイル変更を余儀なくされ、それは工業技術が発達した現代においても同じです。
いすゞ自動車の偉業は世界中から驚きを持って受けとめられました。
個人的に、僕がピアッツァで気に入っているのはサテライト式コクピットでしたネ。
ピアッツァのインテリアもショーカーに極めて近く製品化されたモノです。
未来的なデジタルメーターに加えて、ステアリングから手を離さずにエアコンやハザードスイッチ操作など、大抵の操作が可能だったサテライト式コクピットは、非常に使い勝手の良いモノでした。
更にはピアッツァの室内にはさらにコンセプトモデルそのままの、異常とも言えるマニアックな拘りがありました。
エアコンの噴出し口が運転席側のフロントウインドー下の部分から12センチも上に競りあがって来る!。 
運転手足元の回転開閉するエアコン吹き出し口・助手席横にせり出すエアコン噴出し口。
オーナーすら気がつかないような小さなギミックも満載な、まぁ・・・・、ピアッツァは僕のような変人が大好きな車でしたネ。
いすゞ自動車入魂の名車ピアッツァでしたが、販売成績は芳しくありませんでした。
ピアッツァの失敗は、名車を作り続けてきたいすゞ自動車が乗用車の生産から撤退してしまう原因になったと言われています。
ピアッツァ不振の原因は諸説ありますが、僕はピアッツァのデザインは先鋭的過ぎたのではないか?と思います。
ピアッツァが生まれた1980年代は、無個性である事が美徳とされた風潮がありました。
この無個性である事に重きを置いて販売成績を伸ばしたのが、かのトヨタ自動車で、個性の少ないカローラは1980年代では、意識しないと気付かないけれど、意識して見るとキモチ悪くなるぐらい走っていましたネ(笑)
そんな風潮の中で、ピアッツァが販売成績を落としてしまったのは無理もないかもしれません。
現在でも、僕はピアッツァは世界で一番美しい車だと思います。
ひょっとしたら、個性的である事が注目されつつある21世紀の現代なら、ピアッツァは存在意義を見い出せるかもしれません。
そんな風に思うと「ノスタルジーを負かすほどのテクノロジーは存在しない」なぁ、なんて思うのです。
例えばネ。
携帯オーディオの先駆者であるソニー。
ですが現在、AppleのiPodに苦戦を強いられています。
そこで提案なんですが、思い切って'80年代のウォークマンを復刻させたら、意外に売れるのではないでしょうか?
ついでにヘアーと呼ばれた軽量ヘッドホンも復活。
iPodのテクノロジーに対して、ソニー・ウォークマンのノスタルジー。
なかなか面白い対決だと思うのですがネ。

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