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孤高

Honda


自動車製造業の世界は、国境を越えたグロバールな業界再編が、かなり速度で進行しています。
2009年末、日本の軽自動車の大手スズキは、ドイツのフォルクスワーゲンと資本提携し、世界最大の自動車共同体が生まれました。
フォルクスワーゲンは、傘下に高級ブランドのアウディを初めチェコのシュコダ社・スペインのセアト社・そしてイギリスの名門ベントレー社、フランスの伝説的な自動車企業であるブガッティ社、更には名車カウンタックを生んだイタリアのランボルギーニ社などのブランドを抱える多国籍企業です。
ここに日本の軽自動車の大手スズキが加わる事で、フォルクスワーゲン・グループは上は超高級のショーファードブリンからスーパースポーツ、下は軽自動車まで、ほとんどの種類の引き受ける超巨大な自動車グループとなった訳です。
また、今年に入って日産自動車とフランスのルノー社のグループが、ドイツの大御所ダイムラー・ベンツと資本提携する事が決まりました。
これも面白いコンビだなぁ、なんて思いますネ。
フランスのオシャレな伊達男とドイツの頑固な技術職人、それに日本の日産自動車が加わると、どんな車が出来るのか?楽しみです。
苦境が伝えられるトヨタ自動車も、富士重工業(スバル)との関係を強化したり、マツダとはハイブリッド技術の供与で合意するなど、提携戦略を強めているようで、21世紀を10年過ぎた現代からは、世界の自動車界の地図は、かなり模様替えをしていきそうです。
そんな中、頑なに自主独立を貫いているのが、我らが日本のHONDAです。
ホンダ自動車の2010年3月期決算は、驚くなかれ、営業利益がほぼ倍増し世界同時不況からのV字回復を見せつけたのだそうな。
言うまでもなく、ホンダ自動車は2008年の金融危機以降、もの凄い決断力で「事業仕分け」を開始しました。
まずはF1撤退
次に高級車ブランド「アキュラ」の日本導入を白紙化
更には次世代ディーゼル車の投入凍結
そしてスーパースポーツNSX後継車の開発中止
この対応策の早さには驚きましたねぇ。
正直言えば、カーマニアの立場からはF1撤退とNSX後継車開発中止は残念でなりません。
ですが、現在絶好調のホンダを見ていると、この苦渋の決断は間違いではなかった、と思います。
ホンダ自動車の関係者は、独立独歩を貫くのは「シンプルな組織の方が、物事を速く決められる利点がある」と強調しているそうです。
また他社との協業についても、ホンダの副社長さんは「否定するものではないが、『自らやる』という企業文化がホンダにはある」と距離を置いているそうです。
実は、ホンダにも他社との連携の経験はあるのです。
1990年、現地法人を通じてイギルスのローバー社とホンダは資本提携を行いました。
この蜜月は僅か4年で解消しています。
まぁ、保守的な英国紳士にホンダイズムを理解するのは難しかったのでしょうが、ホンダの社内では大きな効果は上げられなかったと評価されているそうで、こうした教訓がホンダの“孤高”に拍車をかけたようです。
現在絶好調のホンダですが、この先も順風満帆とは行かず、日本国内では2010年9月末にエコカー購入補助金が打ち切られ、HVや小型車に強いホンダにとってはかなり痛い事態が待ち受けています。
ただねぇ、僕にはホンダと言う企業は「大丈夫なのじゃないかな?」と、漠然に思うのです。
何の確証もありませんが、独立独歩、あくまで"孤高"を貫く一大企業が、不況なんかに根を挙げてしまうとは、僕には思えません。
ホンダさん、なろう事なら業績回復してF1復帰とNSX後継者開発再開をNEWSにしてください。

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